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日本史を学ばずして、日本人たりえるか [政治や歴史の話]

高校教育で、日本史が必修でないことの方が異常なことだと思う。
自国の歴史を知らずして、国際人になれるか。いや、自国の歴史を知らずして、何人になろうというのか。
自国の歴史を知らない人間は、一般的感覚を持った他国の人からは、きっと軽蔑されるに違いない。

神奈川県が高校「日本史」を必修化
(2008年2月15日 読売新聞)
 神奈川県教育委員会は14日、学習指導要領で選択科目となっている日本史を、全県立高校152校で必修にすると発表した。
 世界史の必修はそのままで、独自に「郷土史」「日本・世界近現代史」の2科目を新設し、指導要領からは逸脱しない形で実施する計画で、高校の新しい指導要領の施行に合わせ、早ければ2012年度から導入する。日本史の必修化を求める動きは各地で広がるが、独自に導入を決めたのは全国で初めて。
 高校の学習指導要領は「地理歴史」の教科で世界史を必修とし、日本史と地理を選択科目としている。文部科学相の諮問機関・中央教育審議会が今年1月、新指導要領について出した答申でも、現行通り世界史のみを必修とした。
 神奈川県教委の計画では世界史のほか、〈1〉日本史を履修する〈2〉地理と新設2科目を学ぶ――のいずれかを生徒が選ぶ。新設2科目は日本史の履修内容と同じになるよう、4月から独自のテキスト作りの検討を始める。新設2科目は指導要領で定める科目でないため、検定教科書は必要ない。
 新設科目はそれぞれ1単位(50分授業で年間35コマ)か2単位とするなど、世界史と地理(いずれも2または4単位)を学ぶ生徒に大きな負担にならないように配慮する。県教委は10年度、複数の高校で新設2科目を試験的に導入する。
 神奈川県では、県立高校生徒の約3割が日本史を学習せずに卒業する。このため、県教委は「国際化が進む中、自国の歴史や文化を深く理解する学習が必要」として、06年9月に東京、埼玉、千葉の3教委とともに、日本史必修化を文部科学省に要望した。
 一方で、文科省は「世界史は、中学で本格的な学習が行われていない」として、1994年度の指導要領から世界史を必修としている。
 引地孝一・神奈川県教育長は「日本が米国と戦争したことさえ知らない若者がいる。高校生という物事を深く考えられる多感な時期に、日本の歴史や文化を見つめ直してほしい」と話している。
 文科省教育課程課は「指導要領に反する内容でなければ、何を必修とするかを県が決めることに問題はない。ただ、世界史と地理に加えて独自科目を履修する生徒に負担になるのではないか。独自科目の内容がどうなるのか見守りたい」としている。
タグ:歴史教育
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