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思想戦(1) [政治や歴史の話]

日本は右翼化しているのか。小生の感想では、「イエス」である。
ただ、この右翼化は、基本的には、小生は賛成している。
何故なら、朝日新聞や毎日新聞が護ろうとしてきたもの、所謂、「戦後民主主義的なもの」は、無くした方が、日本にとって好ましいと思っているからだ。
下の毎日新聞の記事に出ている三人は、基本的には戦後民主主義的なものの擁護者であり、今流行りの言葉で言えば、「売国奴」の部類であろう。
彼等が護ろうとしてきたものとは、例えば、「日本は過去の戦争で悪いことをしたのだから、中韓の言うことには従わなければならない」と言う教えとか、「憲法第九条は、例え日本が軽く侵略されても護るべきものである」と言う教えである。
現在、「戦後民主主義的なもの」を護ろうとする勢力と、それを廃棄しようとする勢力の思想戦が起こっている。

田原氏は、「僕は朝日新聞を『売国奴』とは思いません。当然、彼らは日本を愛していますよ」と朝日新聞を擁護している。小生の目から見ると、いつも中国や韓国の肩を持ち、日本を非難する側に立っている朝日新聞から、愛国心など感じたことは無いけどなあ。「売国心」は感じるけど(苦笑)。

田原氏は、「朝日が主張したのは戦時中の日本の軍隊は決して良くなかったんだ、ということです。その要因の一つに慰安婦問題があり、追及する過程で『吉田証言』を報じた。でもそれは虚偽だった。それは『売国』行為なのでしょうか」と書いている。

ここで、小生が疑問に感じたことは、以下の3点。
「戦時中の日本の軍隊をどうこう言う前に、戦前の朝日新聞は、マスメディアとして、戦争を煽った責任があると思うが、その真摯な反省はなされたのか」。
「戦前の朝日新聞の戦争責任を隠蔽する目的で、朝日新聞は、戦時中の日本の軍隊を意図的に悪く言ってきたのではないか」。
「戦時中の日本の軍隊を悪く言う為に、朝日新聞は虚偽を働いたが、売国行為以前に、そういう行為がマスメディアとして許されて良いのか」。

田原氏は、「それは『売国』行為なのでしょうか」なんて、呑気な書き方をしているが、阿呆としか言い様がない。
「売国」行為というよりも、マスメディア失格の行為を朝日新聞は働いた訳で、「戦時中の日本の軍隊を悪く言う為に、虚報という形で筆が滑った」ということが罷り通るなら、何でもアリだろう。

田原氏は、「一番凄かったのは靖国神社参拝問題かなあ。『A級戦犯が祀られている以上、首相参拝はダメだ』と言ったら、『田原は国賊だ』という視聴者からの電話やらファクスやらがじゃんじゃん来て」と書いている。
小生が最近感じているのが、「朝日新聞や毎日新聞は、靖国参拝を批判する中韓に、日本の立場を説明した気配はないが、中韓の意見を丸呑みして、日本国に垂れ流す行為は、日本人としてどうなのよ」ということだ。

保守的な小生ですら、A級戦犯を合祀している靖国神社に首相が参拝するのを論理的に、明確に全世界に発信し続けることは難しいと考えている。
東京裁判の是非は兎も角、一応、A級戦犯は、日本側の戦争遂行者であり、広義の戦争責任は問われなければならない。日本人を戦禍に陥れた意味でもね。心情的には、日本を戦争に誘導していたアメリカ等の戦争責任も、あるとは思うが。

さて、そういう瑕疵が靖国神社に無い訳ではない。神道形式なのが、気に入らない仏教関係者もきっといるだろう。
「靖国で会おう」と死んでいった人々。本心は、「死にたくない」だったかもしれないし、別の心情だったかもしれない。

ただ、ただ、その「靖国で会おう」と死んでいった人々の気持ちを慮れば、中国や韓国から何か言われても、「ちょっと待って。日本人の立場も分かってよ」と言い返せない朝日新聞、毎日新聞や田原氏、その他の「売国日本をあまりお好きでないジャーナリスト」って、やっぱり愛国心がないのかなあ、と小生は思ってしまうのである。

慰安婦問題:朝日報道 メディアで飛び交う「売国・国賊」
毎日新聞 2014年10月17日 17時34分(最終更新 10月17日 17時53分)
 田原総一朗さん「メディアが使うのまずい」 渡辺治さん「右翼が攻撃に使った用語」
 売国、国賊、国辱。21世紀、平成ニッポンとは思えない言葉が飛び交っている。従軍慰安婦問題などを巡り、誤報記事を取り消した朝日新聞に浴びせられるこのフレーズ、インターネットの匿名掲示板などではなく今やメディアが乱発している。さすがにおかしくないか。
 外国人観光客も多い築地市場を望む朝日新聞東京本社(東京・築地)。ここで週2回、保守系団体による抗議集会が続いている。
 10日昼の集会に参加したのは十数人。植え込みに日の丸やプラカードを林立させ、朝日新聞不買を訴えるTシャツを着たメンバーが「『従軍慰安婦』は朝日新聞の捏造だ」と記されたビラを配っていた。「こんなことは言いたくないが、朝日新聞は地獄に落ちろと言いたい!」。スピーカーを使った演説に、メンバーから「そうだっ」と合いの手が入る。
 向かいのブロックには国立がん研究センター中央病院がある。病院前でのスピーカーの音量は気になるが、その言葉遣いについて、もはや驚かない自分がいる。
 何せ、朝日新聞が記事を取り消した8月上旬から「朝日新聞 『売国のDNA』」(週刊文春9月4日号)、「中国共産党に国を売った」(同9月18日号)、「1億国民が報道被害者」(週刊新潮9月4日号)、「売国虚報32年」(同9月25日号)、「廃刊せよ! 消えぬ反日報道の大罪」(月刊誌「正論」10月号)、「言い逃れできぬ『慰安婦』国辱責任」(同11月号)といった文字・記事が書店やら電車の中釣り広告やらにあふれているのだ。
 例に挙げたのは、いずれも大手出版社や新聞社が発行する媒体だ。誤報は批判されて当然だが、このおどろおどろしい言葉遣いは何なのか。
 時に朝日新聞以上のバッシングを浴びてきたかもしれないジャーナリストに聞いてみた。討論番組の司会でおなじみ、田原総一朗さん(80)だ。
 「僕は朝日新聞を『売国奴』とは思いません。当然、彼らは日本を愛していますよ」とストレートに切り出した。
 「朝日が主張したのは戦時中の日本の軍隊は決して良くなかったんだ、ということです。その要因の一つに慰安婦問題があり、追及する過程で『吉田証言』を報じた。でもそれは虚偽だった。それは『売国』行為なのでしょうか」。
 自身も左派からは「体制の犬」、右派からは「売国奴」などと言われ続けてきたという。「一番凄かったのは靖国神社参拝問題かなあ。『A級戦犯が祀られている以上、首相参拝はダメだ』と言ったら、『田原は国賊だ』という視聴者からの電話やらファクスやらがじゃんじゃん来て。ま、敢えて波風を立てるのがジャーナリストの仕事ですからねえ」。
 自身への批判はさほど意に介する様子はないが、話題が朝日新聞批判に戻ると声色が沈んだ。
 「売国、国賊、ですか。本来、決してメディアや言論人が使ってはならない言葉です。視聴者からの批判と違って、メディアがこの言葉を安易に使うのはまずいな、と心配しています」。
(以下略)
タグ:政治
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