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スカウトの眼 [今日のスポーツニュース]

こういう記事を見ると、プロのスカウト達がどういう視点で高校球児達を見ているかが分かって面白い。

【高校野球】プロスカウトたちが唸った、この夏の逸材
田尻賢誉
(スポルティーバ - 08月15日 18:00)
 150キロを記録した投手が3人。近年稀にみる好投手揃いの大会となった第93回大会。普段なら大会7日目の第3試合で49代表の視察を終えて家路を急ぐプロのスカウト達も、今年は2回戦まで残って気になる選手をチェックする姿が目立つ。
 プロのスカウトがアマチュア選手を評価する場合、基準になるのがファーム(二軍)で通用するかどうかだという。成長する為には、試合経験を積むことが必要不可欠。まずはファームで試合に出られなければ話にならないからだ。
 プロとアマの大きな違いとして、ストライクゾーンが挙げられる。外角に広い高校野球に比べ、プロはベース上しかストライクにならない。その為、高校生の時点で制球力のない投手はプロ入り後に苦しむことが多い。大阪桐蔭時代に甲子園で155キロをマークし、1試合19奪三振を記録した辻内崇伸(巨人)が典型的な例だろう。
 一方、近年、高卒2年目までにローテーション投手として活躍している投手をみると、ダルビッシュ有(日本ハム)、涌井秀章(西武)、田中将大(楽天)、唐川侑己(ロッテ)と、高校時代から制球力のある投手が多い。高校時代の松坂大輔(レッドソックス)や佐藤由規(ヤクルト)はコントロールよりスピードが目立ったが、プロ入り後にスピードをなくさないまま制球力も磨かれた。やはりカギになるのはコントロールだ。
 では、今年の甲子園で彼らに続く可能性があるのは誰か。今大会、もっとも評価を上げたのが金沢の152キロ右腕・釜田佳直だ。春までは球速ばかりが目立っていたが、それ以降の4カ月で投手として急激に成長した。130キロ台中盤のカットボール、左打者への外角に沈むツーシームをマスターして投球の幅が広がった。ドラフト候補対決となった聖光学院・歳内宏明との投げ合いも制し、「1位で指名される可能性も十分ある」と、評価も急上昇している。
 「投げるたびに成長している。ここ1カ月で自分をコントロールできるようになった。被打率や奪三振率も以前とは全然違う。精神面や態度、マウンドでの姿から勝ちたい気持ちが出ているのも良い。ヤクルトの由規みたいになる可能性がある」(パ・リーグスカウト)。
 釜田と並んで素材の良さを評価されたのが、今大会最速の153キロをマークした唐津商の北方悠誠。佐賀大会5試合で57イニング888球を投げた鉄腕は、三振を奪えるスライダーだけでなく、高校生レベルを超えていると言われる140キロのカットボールを持つ。打者としても安打を打った後、二塁を狙って猛スピードでオーバーランするなど、野球好きの本能が見えるのも良い。あとは、2試合9四死球の制球難をどこまで克服できるか。
 「フォームは荒削りで何も考えず上体だけで投げている感じがするけど、変なクセがついていない所が逆に魅力。教えれば、もっと良くなる。1回戦も前半より後半、それよりも2回戦と投げるたびに良くなる所も面白い。上手く育てば、伊藤智仁(元ヤクルト)や岸孝之(西武)のようになれる」(パ・リーグスカウト)。
 球速でアピールする二人とは別の面で評価されたのが2試合で30三振を奪った聖光学院・歳内。分かっていても打てない魔球・スプリットが光った。球速も144キロをマーク。スライダーなどスプリット以外の変化球が課題だが、これは本人も自覚している部分。中学時代から「甲子園よりもプロ野球選手を目指してきた」だけに意識も高く、性格もプロ向きだ。
 「スプリットはファームでなら即通用する。ボールに角度があるのが魅力だね。ストレートを磨けばもっと良くなる」(パ・リーグスカウト)。
タグ:高校野球
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