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川島永嗣の真実(3) [サッカーダイジェスト]

「イタリアに秘訣があるとすれば優秀なGKコーチがたくさんいるということ」
 イタリアはGK大国。ブッフォンは代表引退を表明したが、マッティア・ペリンやジャンルイージ・ドンナルンマなど、脈々と受け継がれている伝統を継ぐものは今後も出続けていくだろう。日本がGK大国になる為には何が必要なのだろうか? 2人にはその点についても尋ねてみた。

 マルケジャーニ:「それについては、一朝一夕で解決出来るものではない。時間と忍耐が必要。まずは指導者が育ってこないと。そして彼らから選手がみっちり子供の頃から、日々進化していく守護神の技術を教え込まれて行かないと。暫く経って、成果が出てくる話だと思う。イタリアに秘訣があるとすれば、その部分。優秀なGKコーチが沢山いるということ。あのブッフォンもパルマからユーヴェに移って更なる成長を果たした。その影にはGKコーチのクラウディオ・フィリッピの力があったことは言うまでもない。まずは、『良い導き手』を作り出すことだ。つまり、『近道はない』ということ」
 アメーリアもまた同様の意見を持っていた。
イタリアには確かに多くの優秀なGKコーチがいる。一つ提案なんだが、日本のクラブは、彼らの内の何人かを雇ってみたらどうだろう? あるいは、若いコーチをイタリアに派遣して勉強させても良い。同時に優秀なGKは、レギュラーを失うリスクを恐れずに、積極的に欧州の主要リーグ(例えばプレミアリーグ、セリエAなど)で自分の力を試してみることだろう。そして引退後は、そこで得た経験を後進に伝えていく。それを繰り返していくしかない」

「ぜひ4年後のカタール大会まで頑張って欲しい」
 最後に、マルケジャーニが面白い話をしてくれた。彼は、「川島は決して悲観することはない」と言うのだ。元ラツィオの守護神が語る。
 「今回の川島を見て、私は1978年アルゼンチン大会のディノ・ゾフのケースを思い出していた。あの大会、アッズーリは4位に終わるが、2次リーグの最後と3位決定戦での彼のプレーが非難の的になった。特に、オランダとの三位決定戦では、遠目からの2本のシュートに全く触れることの出来なかったゾフに厳しい声が集中した。最も、今見ると、2本とも彼の責任では全くないシュートだけれどね(笑)。当時、ゾフは36歳。その大会を最後に代表から引退しようと考えていた。ところが、その不当な非難を受け、彼の闘争心は再び燃え上がったというんだよ。彼は代表でのプレーし続けることを決め、1982年スペイン大会、40歳でキャプテンとしてチームを引っ張り、イタリアを優勝へと導いたんだ。特に、準決勝のブラジル戦で見せたスーパーセーブは今でもイタリアでは語り草になっている。永嗣は今35歳だって? まだやれるよ。もし彼の中にまだ熱いものが残っているなら、私はぜひ4年後のカタール大会まで頑張って欲しいね。そう、屈辱を4年後の栄光に繋げた偉大なGK、ディノ・ゾフのように
タグ:サッカー
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