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櫻田淳氏の意見 [政治や歴史の話]

この方の書籍は何冊か持っているが、参考になることが多い。

「『朝日が、どのような料簡の下に情報を世に伝えようとしているか』に、世の関心が集まる。『慰安婦虚報』もまた、『兎に角、日本のナショナリズムを抑える』という一つの料簡があればこそ、記事として世に出るに至ったからである」と櫻田氏が書いているが、小生もその通りだと思った。

朝日新聞を中心に、日本の「反日本メディア」や「反日本言論人」は、「兎に角、日本のナショナリズムを抑えるという一念で、言論をしていた(言論をしている)のではないか」というのが小生の現時点での結論である。

例えば、日本のナショナリズムを抑える為に、中国や韓国の日本罵倒を意図的に報道しなかった。
例えば、日本のナショナリズムを抑える為に、「憲法9条は世界の宝」と言って、日本の防衛意識を殺ぐことに懸命であった。
例えば、日本のナショナリズムを抑える為に、中国の周辺国に対する侵略行為を意図的に報道しなかった。
例えば、日本のナショナリズムを抑える為に、国旗や国歌に反対していた。
例えば、日本のナショナリズムを抑える為に、日本人拉致事件を意図的に報道しなかった。

大体、この論法で、語れてしまう。
「日本のナショナリズムを抑える為には、多少の捏造もOK」というのが、「反日本メディア」や「反日本言論人」のコンセンサスだったのではないか。

「私は、朝日が『普通の国』のリベラル思潮やハト派姿勢を体現するメディアに脱皮することを望んでいる」と櫻田氏は書いているが、たぶん無理だと思う。
「三つ子の魂百まで」と言うが、朝日新聞の反日濃度は多分変わりはしない。
濃度が多少薄まったとしても、有害物質は、所詮有害物質。
有害物質は、除去するに限る。これもヘイトスピーチという奴か(爆)。

「週刊新潮」2014年10月2日号「特集 『朝日新聞』偽りの十字架」より
政治学者「櫻田淳」が提案する「朝日新聞」再生への道――「朝日新聞」偽りの十字架(6)
 朝日新聞は誤報問題を契機に、単なる「リベラル・メディア」から脱皮を図るべき――。保守の論客として知られる東洋学園大学の櫻田淳教授が語りし、朝日新聞に相応しい「将来の自画像」とは何か。

 朝日新聞に対する批判が止まない。「吉田証言」にせよ「吉田調書」にせよ、一旦、世に出た「誤報」は、それが「誤報」と判明した時点で直ちに訂正されなければ、それよりも遥かに有害な「虚報」になる。
 現下の事態を前にして、朝日の社内の人々に問われるべきは、「将来の自画像」である。
「朝日が、どのような料簡の下に情報を世に伝えようとしているか」に、世の関心が集まる。「慰安婦虚報」もまた、「兎に角、日本のナショナリズムを抑える」という一つの料簡があればこそ、記事として世に出るに至ったからである。ただし、近時の朝日の論調からは、「将来の自画像」は浮かび上がってこない。もし、朝日の上層部が「平身低頭しながら『嵐』が去るのを待つ」思惑であるならば、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の言葉で再び批判される事態の下地になろう。
 私は、朝日が「『普通の国』のリベラル思潮やハト派姿勢」を体現するメディアに脱皮することを望んでいる。
 そもそも、リベラル思潮が強い関心を払うのは、対外的には人権擁護や環境保護、さらにはナショナリズムの枠組を超えた民族、宗教上の「協和と寛容」の確保であり、対内的には貧困や社会格差の克服といった案件である。
 そして、ハト派姿勢の特徴は、何らかの安全保障政策上の課題に際して、具体的な「力」の行使を抑制しようとすることである。

信頼が剥落
 リベラル思潮やハト派姿勢の受け皿となるメディアの役割は、日本が憲法9条改正を経て「普通の国」としての構えを手にした後で大事になる。朝日には、その役割を請け負うべき立派な理由があり、「『普通の国』のリベラル・ハト派メディア」こそ、「将来の自画像」として相応しい。
 木村伊量社長が語ったように、「アジアの近隣諸国との相互信頼関係の構築をめざす」というのが、朝日の「信条」の一つ。しかしながら、例えば中国は、対内的には少数民族を迫害し、対外的には「力を恃む」姿勢を露骨に表しつつ、周辺諸国との摩擦を激化させている。
 中国の現状は、リベラル思潮の価値意識に照らし合せれば厳しい批判に値する筈だが、朝日は総じて鈍い反応だった。あたかも、「批判しないのが相互信頼関係の証」というような倒錯した姿勢が、紙面の論調に色濃く反映されていた。
 朝日の論調に対する世の信頼が剥落しているのは、「リベラル・メディア」を標榜しながら、その流儀を徹底させていないからである。不徹底さを反省し、「『普通の国』のリベラル・ハト派メディア」への脱皮を図ることにしか、朝日の「再生」の途はない。
タグ:政治
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