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朝日新聞の論法(3) [政治や歴史の話]

続き

門田氏:「もちろん、権力を監視するのは報道の大切な仕事のひとつであると思いますよ。ただ、それは大前提として事実の報道でなければならない。先般も朝日OBの早野透さんが朝日新聞に書いておられましたけれども、ここにある『ファクトへの情熱』というのは私の言いたいとまったく同じなんです。イデオロギーに沿った記事を作ってきたのが朝日新聞ではないか。そのことがいま、まさに証明されているわけです」。
山田氏:「早野さんの意見はその通りで、朝日でも皆が言っていることです。事実を曲げて良いはずがない」。
門田氏:「しかし朝日はそうやっている。先の原発の『吉田調書』問題でもそうでした」。
山田氏:「朝日が『反日』だと言っても、上層部は政権とパイプがありますし、その意味では他の新聞社と変わらないです。紙面は安倍政権に批判的かもしれないですがね。門田さんもこれまで権力を批判するという意味ではいろいろ書いておられるでしょう。たとえばこれまでどんなものがありましたか」。
門田氏:「自民党をはじめ、様々な政党や、創価学会、日弁連などいろいろ書いてきました」。
山田氏:「それでも、創価学会を批判したからといって創価学会を貶め、日本を貶めていることにはならないと思うんですよ。朝日新聞は何かと権力に対して批判的かもしれないが、それが全てイデオロギーに支配されているようなことはない」。

山田氏は、「朝日新聞は何かと権力に対して批判的かもしれないが、それが全てイデオロギーに支配されているようなことはない」と言っているが、本当なのか。
朝日新聞はイデオロギーに支配されて記事を書いていることを知らないのは、朝日新聞の読者だけかもしれない。
朝日新聞はイデオロギーに支配されて記事を書いていることを朝日新聞の記者は絶対に話そうとしない。そりゃ、そうだよね(笑)。


テーマ:「いまの朝日には大きな問題があるが、全てがおかしいわけではなく優れた報道もある。週刊誌メディアも、朝日新聞だからこそ新聞ジャーナリズムの対象としてその報道姿勢を監視し、ターゲットにしてきた側面があるのではないですか」。
山田氏:「野党が弱体化しているいま、政治の暴走を食い止める防波堤は世論です。今の政権が一番気を使っているのは世論であり、メディア対策です。憲法改正にしろ、原発にしろ、集団的自衛権にしろ、やはり世論が壁になることが多い。そこでリベラルと言われる朝日新聞の信用が失墜すれば政権は楽になるということはあると思うんです。もちろん、だからといって政権が朝日に何かしているということではないですよ。
メディアを取り巻く状況は劇的に変わっていて、経営的にはどこもシビアな状況を迎えている。また失われた20年のなかで、中国、韓国に対し、日本が劣後してきた、力関係が変わってきたことに対する苛立ちが日本人のなかにある。そうした状況の中で傷ついた自尊心がナショナリズムを煽り、朝日新聞が逆風を受けている状況はあると思います。私は朝日新聞がさまざまな問題を抱えているのは事実としても、ただそれを外に向かって言いつのることはしたくない。いま袋叩きの朝日を批判するのは誰でもできる。安全地帯から反論できない相手を叩きまくる、というやり方は格好いいものではない」。
門田氏:「朝日が批判されるのは、単に朝日に問題が多いからであって、朝日だから批判されるというのも違うと思います」。

「自分達のことを『リベラル』って言っちゃってる(=逝っちゃってる)山田氏ってどうよ」と思わないでもないが、小生がこの雑誌を買った一番の動機が、「また失われた20年のなかで、中国、韓国に対し、日本が劣後してきた、力関係が変わってきたことに対する苛立ちが日本人のなかにある。そうした状況の中で傷ついた自尊心がナショナリズムを煽り、朝日新聞が逆風を受けている状況はあると思います」の部分なのである。

「日本で、今、韓国や中国に対するヘイトスピーチが増加しているが、その要因は『中国、韓国に対し、日本が劣後してきた、力関係が変わってきたことに対する日本人の苛立ち』なのだ」という意見がある。
多分、日本よりも、韓国や中国を擁護したがるメディア、メディア人はこの論法を使うが、小生はそう思わない。
小生の周りにも、露骨に韓国や中国に対する嫌悪感を示す人が増えてきた。
彼らに聞くと、「日本が過去に中国や韓国に悪いことをしたかもしれないが、一定の謝罪等はしてきた。でも未だに被害者ヅラして、日本に文句を言ってくる。もう我慢の限界である」というような意見が多い。
別に、中国や韓国との力関係が変わってきたではない。執拗に、被害者を装い、日本を貶め、日本から譲歩や金銭をむしり取る手法が、だいぶ知れ渡ってきたからである。

愛国的日本人の小生からすると、「中国、韓国に対し、日本が劣後してきた」という山田氏の言葉遣いに、山田氏の正体が浮き彫りになっていると感じるのである。
「中国や韓国が日本を追い抜いた」ではなく、「日本が劣後してきた」とついつい言ってしまう。おそらく本音なのだろう。

「安全地帯から反論できない相手を叩きまくる、というやり方は格好いいものではない」と山田氏は言うが、「安全地帯から、反論できない日本を叩きまくる、という格好悪いやり方」は、朝日新聞の御家芸だったと記憶しているが。
タグ:政治
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