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井沢元彦氏の意見(2) [政治や歴史の話]

では続きを。

(引用はじめ)
さてここで話は突然現代に戻るが、いわゆる従軍慰安婦に関するとした「吉田証言」誤報はなぜ起こったのか。その根本原因はもうお分かりになったと思う。記者が騙されたというのは明らかに嘘である。あんな男に騙される人間はそもそも記者の資格がない。百歩譲って本当に騙されたのだとしても、多くの識者が指摘しているように、組織としての朝日新聞は吉田証言が出鱈目であることにはすぐに気がついた筈なのである。これも本当に気がつかなかったのならマスコミの資格などない。朝日もそれほど愚かではあるまい。
では何故30年以上も出鱈目と分かっていて訂正しなかったのか。大本営発表を正義とする戦前の軍人と同じだ。まず読者は愚か者なのである。放って置けばどんな方向に行くか分からない。だからこそ、結果的に正しい方向(反日)に行かせる為に、嘘の情報でも良いから与えて誘導しなければならない。そのことは正義であるから、「訂正せよ」などという声に従ってはならない、ということなのである。
それにしても朝日新聞の読者というのは不思議な方々である。こうした大本営発表と同じ「誤報誘導」をして恥じない朝日人達の根底にあるものが分からないのだろうか。それは読書に対する心の底からの侮蔑である。朝日人は否定するだろうが、それならば何故出鱈目を放置しておいたのか。人間、相手が対等の知性を持つ存在だと考えれば、それを尊重する態度を取る。報道機関と読者との関係においては、報道機関は正確(と信じる)情報のみを提供し、その情報に対する判断は読者の知性に任せる、というのが本来の態度であろう。朝日はそれをしていない。やっていることはその逆である。だから私には、朝日の読者の心理が全く理解できない。自分を徹底的に侮辱している新聞をなぜ購読料を払ってまで取るのだろうか。それは自分を貶めていることにはならないのだだろうか。
私はかつて朝日の読者を「朝日真理教」の信者と揶揄したが、冗談半分で言ったつもりのこの言葉が、結局は最も的確な表現だったのかもしれない。宗教ならば合理的な判断が出来なくてある意味で当然かもしれない。そしてその信仰というのは「現実を見たくない」という事ではあるまいか。
古い愛読者ならご存知だろう。朝日はかつて「ソビエト連邦や北朝鮮は労働者の天国だ」と伝えていた。「文化大革命は人類の偉業である」と伝えていた。第二次世界大戦においてポーランド軍の将校が大虐殺された「カチンの森事件」も真犯人はソビエト軍だったが、朝日は「あれはナチスドイツの仕業」というソビエトの言い分が正しいような印象を与える論調を続けていた。
では北朝鮮は「労働者の天国」すなわち「良い国」でなければならないのか。それは外国の正しい指導によって生まれた日本国憲法は絶対に正しいからだ。それを「悪」である日本政府は改悪しようとしている、絶対に阻止しなければならない。またその「悪」の仲間である憲法改悪論者は常に、「もし侵略されたらどうするのだ」という現実的な問い掛けをしてくる。だからこそ、こうした人間を黙らせる為には日本の周りが全て平和を愛好する、「正しい」国家ばかりだ、という情報を与えなければならない。
(引用おわり)

相手の言い分を裏付けを取りもせずに丸呑みして記事することが罷り通るなら、こんなに危険なことはない。

長いので、続きは第三部で。
タグ:政治
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